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移動, 0:59

  • 執筆者の写真: miandcan
    miandcan
  • 2018年7月28日
  • 読了時間: 2分

2018/7/28 0:59

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人が思っている電車通学と、私が思っている電車通学は違う


よく、1日5時間も掛けてよく来たね、大変だねとか言われる、

または今日は何のために来たの?と大義名分を聞かれるようになった

私も下宿の時はそう言っていた、ごめんね


さて、ここで皆がイメージする「大変さ」は何に起因していると思う?

・1日の内比較的長い時間が移動に当てられる事実、或いはそのイメージ

・移動による体力の消耗

結論から言えば、 移動は、何も退屈で無駄な時間ではない と主張したい。


私の場合 家から大学まで片道約2.5時間の間、歩いて自分の体力を消耗する時間は実はとても短い

家から車まで・車から駅のホームまで・駅から駅まで・駅から大学まで 合計にしてきっと1時間に満たない。

2.5時間ずっと競歩している訳でもないし、倒すべきスライムもいない。今のところ。

ほとんど私は動いていないので、他に体力を消耗するとしたら貧血か靴ずれの時だけなのだ。


そしてその移動の時間、私は空と海の境界線に目を凝らしたり、同じ地域の同じ柄の家を探したり、本を読んだり、音楽を聞いたり、さっき言われたことを考えたり、夢を見たりしている。

電車に乗っている間は、下宿の掃除をすることもないし、ドイツ語の勉強をしろと迫られることもない。何にも追われない。


家や学校にいるよりもむしろ、極めて自由でしあわせな時間。

することがないというのは、本当はとてもクリエイティブな時間なのだと思う。

自分の思考に向き合い、あるいは他の思考を吸収する静かな余白の時間が私は本当にだいすきで、 だから電車通学をネガティブに感じない。

移動こそ至高である。

 
 
 

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