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その辺を転がるポエム, 4:38

  • 執筆者の写真: miandcan
    miandcan
  • 2020年12月12日
  • 読了時間: 1分

2020/12/12 4:38

夜深く 遠くの空気

隣の部屋で寝息がふたつ。

加湿器の音がしている。

電波を捉えて

私は布団を頭から被る。

暑くて息苦しい暗闇のなか、目を閉じて、

歌が聴こえる。

世界はたった1人になって、次に目を開けたら

小さくて余りに大きい、人工月が照らす 世界と私の間

重い瞼は夜の帳 抗って朝を引き延ばす。

優しい音は急かすように 夜と朝の間

自分の心の一番柔い、弱さに触れて解けていく

溶けていく身体 重力を手放して眠る

今日の終わりに聴こえる

知らない 好きな声。

 
 
 

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