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  • 執筆者の写真: miandcan
    miandcan
  • 2021年9月9日
  • 読了時間: 1分

8月、「夏は嫌い」と口にしても

熱は纏わりつく。


終わりが始まればいい。


光を見上げた瞬間 ほかは全部透明になった。

雲のうえで謳えたら、きっと土のにおいがするだろう。

話をしよう 最近は少し遠いから

違う日を生きていても、同じ土の上に立っていること。

知っているでしょう 私たちは何も知らないと。

だからいつまでもクーラーをつけて、気付かないふりをする。


9月、「夏の終わり」と口にしても

熱はまだ引かない。


終わりを終わらせよう。


かき氷は間に合うかな 大丈夫、お洒落なら。

雲の底に余る甘さ、全部はすくえないくせに。

握手しよう 助けるふりして頼ってきた

選ばないってことは、どれも選ぶってことだった。

覚えていてよ 忘れてしまう生き物だから。

消えてしまってもこの器は、あなたが生きているふりをする。


空気が冷える夜 半袖を着て

アイスを買いに行こう。

これは夏の


 
 
 

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