2020/9/8 12:35
病院でおばあちゃんのベッド横に置かれていた3冊のアルバムには、花や空などぶれぶれの写真がいくつもあって、つまり、 おばあちゃんのケータイは何年も前のお年寄り向けケータイだから、写真の画質は全然よくない。 よくないけれど、 それがどれくらい美しい瞬間だったのか、 おばあちゃんが何に美しさを感じてシャッターを切ったのか、 本当に良く理解できる。 理解できることを本当に本当に嬉しく思う。 だけどそれでも、 理解できるように育ててくれたことを感謝してもそれをもう伝えられないことが悲しくて寂しい。 寂しくて悲しい。
8月、「夏は嫌い」と口にしても 熱は纏わりつく。 終わりが始まればいい。 光を見上げた瞬間 ほかは全部透明になった。 雲のうえで謳えたら、きっと土のにおいがするだろう。 話をしよう 最近は少し遠いから 違う日を生きていても、同じ土の上に立っていること。...
2020/12/12 4:38 夜深く 遠くの空気 隣の部屋で寝息がふたつ。 加湿器の音がしている。 電波を捉えて 私は布団を頭から被る。 暑くて息苦しい暗闇のなか、目を閉じて、 歌が聴こえる。 世界はたった1人になって、次に目を開けたら...
2020/11/7 23:15 ずっと頭で考えていても仕方がないから、一度言葉にしてみようか。 環境、つまり色や空気や湿度や空間や静けさや、水や光や影や風を、言うなれば音楽にしたい。 そういう楽器をつくりたい。 ただのなんでもない人が手に持ってどこかへ出かけた先で、その時そ...
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